ジョン・ディクスン・カー

皇帝のかぎ煙草入れ (創元推理文庫 118-11)

皇帝のかぎ煙草入れ (創元推理文庫 118-11)

コナンドイル,アガサクリスティ,エラリークイーンなどの海外ミステリの定番は学生時代に読んでいたが、意外にもカーの作品は読んだことなかった。
最近立て続けに読んだ二階堂黎人もよく話題にする密室トリックの大家ということで、いずれ読もうと思っていたが、いい機会なので読んでみる。

しかし、近所の本屋にまず見つけたのはこれ。カー作品として異色作品らしい。解説文に○○トリックというヒントがあったせいか、犯人は途中でだいたい推測できたがなかなか面白かった。

もう十年前の作品のせいか翻訳のせいかわからないが、会話の文体が少し古風でまどろっこしいところが多いが、テーマが男女の恋愛という普遍的なテーマであり、特に複雑な人間関係でもないので、わかりやすかった。

確かに古典的名作の部類に入るだろう。アガサ・クリスティが絶賛したのもわかる気がする。最初はなんとなく「スタイルズ荘殺人事件」を思い出した。

その後、BOOKOFFで「帽子収集狂事件」を見つけたので、次に読んでみる。