弘前劇場「檸檬/蜜柑」@ザ・スズナリ

1時間45分休憩なし。弘前劇場を観たのは何年ぶりか。知らないうちに、はがきが転送されなくなっていた。

ビリヤード台が置いてある舞台。ビリヤード場に集まる人々の哲学的な会話。昔いた役者が少なくなってきて、若い学生風の役者が多いが、活字離れしてそうな今の大学生ぐらいの人が、俺も偶然最近読んだばかりの夏目漱石の「夢十夜」を話題にしていて面白い。哲学部出身らしい長谷川孝治が台詞に書いていただけだと思うが。長編の文学とか長い映画がある程度過ぎると飽きずに読める/観れるというのは、ある意味共感できる。「哲学者の密室」とか「人狼城の恐怖」とか好きなミステリは長編が多い。特に「哲学者の密室」は何度読んでも面白い。まあ、2回しか読んだことないけど。

弘前弁を久しぶりに聞いたが、さっぱりわからない。八百屋の奥さん役のスピード感ある方言がすごくて笑いを誘っていた。

ビリヤードの腕を役者たちが披露するが、大学講師役の人が一番うまかっただろうか?他は俺とそんなにレベルは変わらない。スリークッションとか台詞で言われても、知らない人は難しさを理解できないだろう。俺の学生の頃は流行っていたし、ビリヤードを置く店が多かった。今はダーツとか一緒にやっている店があるが、専門店は少なくなったと思う。

帰りにスズナリ近くのマジックスパイスに寄ってみる。インドネシア料理は辛いというイメージがあったが、辛さレベルを普通以下にしたので、思ったより辛くなかった。