真夜中の弥次さん喜多さん@WOWOW

先月末の再放送で観た。
宮藤官九郎監督作品。しりあがり寿原作だけど、実は読んだことない。
天野天街の脚本・演出の舞台を2度観たことあって、絶賛されるほどすごいとは感じなかったが、天野得意のループ演出などで充分なトリップ感を味わった。

映画だとCGを使えるので、舞台にはできないような映像が見れ、その点は面白かったが、逆に「リアルじゃねえ」感も強くなってしまい、難しいところ。江戸時代の時代考証をわざと無視した描写も、「座頭市」などで既によくある手法なので、新鮮味を感じない。

クドカンなので、大人計画つながりの阿部サダヲ荒川良々をはじめちょい役に舞台役者がたくさん出てる。長瀬はタイガー&ドラゴンで初めて演技を見て、割とうまいと思ったが、この映画ではちょっと一本調子でいまいちか。中村七之助のキャラが強すぎるせいもあるが。意外に重要な役だった小池栄子はいまいち役のイメージに合ってない気が…

カプセル錠のヤクというのもどうもイメージがわかない、というか腕に注射針の後があるのに、ヤクの禁断症状があるとカプセル錠を出すというのが「リアルじゃねえ」