ク・ナウカ「王女メデイア」@NHK教育テレビ

ク・ナウカの「王女メデイア」は初演をアサヒスクエアA(通称うんこビルの中にあるトイレの作りが変なホール)で観て以来、2回舞台公演を観ているので、今回はパスしてしまったたのだが、傑作なのでTVで観てもつい引き込まれてしまった。

基本は5年前の青山円形と同じ演出で、美加理/阿部一徳のメデイアは最高で、あの組み合わせ以外考えられない。TVのアップだと、美加理の汗が光っているのがよくわかる。夏の公演で厚い着物を着ているから無理もないが。

初演のちらしにあった、宮城聰のフェミニズム色が強い文章にちょっとひいてしまったが、放送後のインタビューを聞くと、ちょっと納得。ギリシア悲劇にあるアジア蔑視や男尊女卑的思想に違和感があり、それを出したかったのと。文章に厳しさを意図的に出すのは俺もついやってしまうが、宮城も温和な話方とのギャップが凄い。