先月読んだ本
いろいろあって、たまっていた日記ネタのフォロー。
先月の海外旅行に持っていた2冊。読みやすそうで、なるべく軽い物を選んだ。
- 作者: 笠井潔
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/02/09
- メディア: 文庫
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中編2話の文庫なので、旅行中に読了。時間つぶしになり助かった。
私立探偵飛鳥井シリーズで「三匹の猿」は読んでいる。笠井風ハードボイルドミステリであまり評判はよくないが、俺は好き。トリックは昔のミステリによくある大胆な手法だが、話題はストーカーや摂食障害など、書かれた当時の社会問題を取り上げている。この辺のバランスがよいのか?
- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/03/14
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日本のエラリー・クイーンと言われるだけあって、国名シリーズを続けているが、そろそろネタ切れの感がする。けっして面白くもないが、途中で止めるほどつまらなくもない、まさに暇つぶしには最適なので、旅行に持って行ったのは正解だった。
「ABCキラー」はアガサ・クリスティの「ABC殺人事件」の焼き直しだが、オリジナルに比べて面白さは半減どころか1/3にも満たないように思う。単なる俺の好みにすぎないが、「ABC〜」の良さはその無差別殺人のトリックにはなく、アレキサンダー・ボナパルト・カルト氏のその名前にあり、それが全てだと思っている。
タイトルの「モロッコ水晶の謎」は、正直このレベルのアイデアで火村・作家アリスシリーズを書かないで欲しいように思うが、何も考えずに読めるという点ではよい。
著作リストを見ると、何だかんだ言って、エッセイや共作を除くと、全作品の80%は読んでいて、まるでアリスファンとしか思えない自分。はてなにも定期的に感想を書いている気がする。