サムライ債

シティグループサムライ債を発行している。年利3.22%(税引き後2.576%)で3年償還。申し込みが100万単位で、三菱UFJ劣後債よりも買いやすい。S&Pの格付けはAA-ネガティブ。

サムライ債は円建てなので、為替リスクがないのが安心だが、シティグループは6月に年利2.66%のサムライ債を約1800億円も発行したばかりなのに、3ヶ月後に利率を上げて、また発行するのは相当資金繰りが悪化していると思わざるをえない。さすがに、シティグループがデフォルトするリスクはほとんどないと思うが、たかだか年利3%のために、あえて手を出す意味もないかな。

リーマンブラザーズの売却報道がされるぐらいだから、何がどうなるかわからないのが、米の現状。米財務省GSE債を売らないでくれと日本の金融機関に依頼するのって、全くどうしてしまったんだろう。各国が保有しているGSE債を大量売却したら米のみならず世界大恐慌が起こるので、売らないのが正しいと思うが、恥も外聞もない。資本主義の原理からしたら正しいが、GSE債を売却しまくっている自国のことしか考えていないロシアとか最悪。そういう意味では、資本主義は崩壊していると前から思っている。

しかし、サムライ債というネーミングはどうしたもんか。海外からみたら日本は「侍」のイメージが強いのか。先週BSで黒澤明監督の「七人の侍」を放送していたが、確かにあの映画は何度見ても面白いし、他の映画に与えた影響力が強いので、日本=侍というイメージに残ってしまっているのかもしれない。