中華鍋

鉄分豊富


食材の値段が上がって、便乗値上げなのか、たいして美味くもない外食チェーン店の定食価格相場も最近上がっている。いよいよスタグフレーションの始まりなのか?

元々食べることにあまり興味がないので、味にこだわりもないし、好き嫌いはほとんどないが、外食するより自分で作った方が明らかにうまく感じる。最近の炊飯器は性能がよくなり、0.5合とか少量でもうまく炊けてご飯がおいしいからというのもあるが、外食産業も苦しくて、食材費などの値上がりをそのまま価格転嫁できずに、食材の質を落として無理矢理採算をとっているように思う。安い米と安い中国産の食材とか使っているんだろうな。食材のまずさを隠すためか、味付けが全般的にからいのも体によくなさそう。

というわけで、自炊をするのは十何年ぶりだが、平日はほぼ毎日自炊をしている。自炊といってもそんなに手をかけてないし、ほとんどが手抜き料理。そんな中でも、中華料理は市販されている中華の素を買ってくれば簡単だし、あまり手間をかけずに美味くできるので昔からよく作っていた。俺が中華料理が好きで、ホイコーローとかマーボー茄子とかだったら毎日食べてもあきないからというのもあるが。

回鍋肉だったら、少なくとも○秀とかで食べるよりも自分で作った方がうまく感じる。肉と野菜の量のバランスを自分好みにできるし、使っている米がよくてご飯がおいしいせいかもしれない。特にブランド米にこだわってないし、普通のスーパーで売っているあきたこまちを使っているだけだが。

引っ越してからT-falのフライパンを買って使っていたが、昔使っていたテフロン加工のフライパンよりも焦げつきがあるし、世間の評判のわりにいいとは思わない。どうせ中華料理を作るなら、中華鍋(片手持ちなので北京鍋と呼ぶのが正しいみたい)を買おうと思い立つ。IHコンロだと底がかなり平らな鍋でないとだめだが、うちはガスコンロなので、ノープロブレム。

鉄製の中華鍋は、最初は空焼きするのがいいというのが定説。近所のスーパーにあったのは空焼き済となっていたのでちょうどいい。
焦げつき防止策はいろいろやり方があって、本当に何がいいかよくわからないが、とにかく油を馴染ませるのがよいようだ。料理をする前に毎回油返しをするのは面倒なので、最初に1回だけやってみる。オイルポットを買うのを忘れて、さますのに時間をかけすぎて黒くなってしまう。これが油膜なのか?調理した後、たわしで水洗いするだけで洗剤で洗わない方がよいと聞いていたが、とりあえず普通に洗剤で洗ってみる。しかし、黒くなったところは落ちない。なんか違うかも?

試しに、中華風野菜炒めを作ったが、特に焦げつくことなくできた。しかし、炒飯はまだ油のなじみが弱いのか、火力が強すぎて焦がしてしまい久しぶりに料理で失敗。ご飯ものに手を出すのはまだ早いのかもしれない。炒飯類は当面はテフロン加工のフライパンで作ることにする。一度焦げをつけるとなかなか取れなくて、焦げ癖がついてしまう。しかたなく、研磨剤で磨いて、再度油膜を作る。今度はあまり黒くなっていない。鉄製のフライパンは豆に手入れをしないとなかなか扱いが難しいことがわかった。