アイザック・アシモフ「黒後家蜘蛛の会1」

黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)

黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)

「毒入りチョコレート殺人事件」(http://d.hatena.ne.jp/altern8/20050806)と同列になるのか、安楽椅子探偵のシリーズもの。アシモフは本業のSFは読んでないけど、これは面白いと前から評判を聞いていたので、読んでみた。

くどい前書きや一話毎にタイトルの話やあとがきなど、細かい事を気にする人みたいで、それはそれで愛すべきキャラクターだが、ミステリー畑とは違う人というのを強く感じた。ミステリーは結構いいかげんなところが多いけど、そういった穴に目をつぶって、最後のどんでん返しに爽快感を味合うのだが、アシモフは言葉や正確さをより重視しているように見える。ミステリーの人だと、まず最初の話にああいう展開を持ってくることはないなあという感じ。普通は最後に取っておくと思う。

でも、ブラック・ウイドワーズのメンバーのキャラクターは面白く、シリーズもので5冊ぐらい出ていたので、次も読んでみたいと思う。