パルコプロデュース「90ミニッツ」@パルコ劇場

90分休憩なし。タイトル通り90分で終わったのは助かる。
笑の大学」から15年。西村雅彦と近藤芳正の二人芝居。三谷幸喜50周年の今年ラストの芝居ということで、期待したが、割と普通だった。「笑の大学」は今まで観た芝居の中でもベスト3に入る傑作だったので、比較したら落ちるのは当たり前だが。今年観た「国民の映画」に比べても、華やかさに欠けるし地味な印象は否めず。
役者は二人とも歳を取ったなあというのと、三谷は映画に気を取られて、脚本を練る時間がなかったのではないかと思ってしまう。暗転なしの1シチュエーションでずっと続けるのには、展開に意外性がなく、間を持たせるのがせいいっぱいという印象。

最近読んだ本

弥勒の掌 (文春文庫)

弥勒の掌 (文春文庫)

寡作で読むタイミングが数年おきになっている我孫子武丸作品。シリーズ物でないので、とっつきにくいかなと思ったが、意外にすんなり読めた。このオチだとシリーズ化は難しいが。

弥勒の掌という新興宗教の話かと思いきや、刑事と教師の二人の妻をめぐる話。二人のストーリーの交錯が面白いし、やられた感もあるが、読後感はあまりよくない。

iPhone4S

auiPhoneが出るので、auに乗り換えるついでにiPhone4Sにして、嫁のガラケーを某社の防水ワンセグスマホに変更する構想もあった。しかし、美輪明宏の携帯サイトがスマホ対応でないという理由で、当分機種変しそうにないので、様子見していた。

そうこうしている内に、SBのキャンペーンで、3GSを使っているユーザは機種代金の分割払いを帳消しになるというau乗り換えを阻止する手を打ってきた。一括払いだった人も一応同じ扱いになるということで、月月割もまだ4,5回残っているし、しばらくSBのままならということで、10月の終わりに予約。3週間かかると言われたが、9日に入荷の連絡が。実質は10日前後だった。

3GSにIOS5を入れてみたが、アプリを起動した時のレスポンスに微妙に遅さを感じる。アイ雲の同期はしてないし、巷で言われる電源消費の早さは特に感じなかったが。

SBショップで予約したので、料金プランの見直しの時にウルトラマンwifiを紹介されたり、カバコレとか18800円が0円になるが毎月690円取られるデジタルフォトフレームを勧められたが断る。今の3GSを嫁にあげて、シャクろう(*)かと思って、ついでにwifiルータを無料で借りようかと思ったら、在庫なしと言われた。

(*)iPod touch化の意。

土曜の午前中に近所のSBショップに行ったが、さすがに数人待ちで、待ち時間入れても1時間もかからなかった。3GSに比べて体感早くなっていて、快適。

最近読んだ本

MORNING GIRL (講談社文庫)

MORNING GIRL (講談社文庫)

アメリカの無名作家の未発表SF作品という前書き付き。会話形式だが、鯨統一郎らしく、翻訳物のSF作品のように難しい言葉がずらずら出てくることがないので、読みやすく、淡々と物語が流れていく。宇宙空間で暮らす人々の睡眠時間がだんだんと短くなり、睡眠学者のダイアンがその謎を解こうとする。

人はなぜ眠るのか?人はなぜ夢を見るのか?人はなぜ原発を開発したのか?等の疑問に一発で解答を出すのが鯨氏らしくて、面白い。オチは人によっては納得いかない部分もあるかもしれないが、現代科学では解明できてない問いなので、否定はできない。

今日読んだ本

不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 1  (118‐1))

不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 1 (118‐1))

カーの未読の本がだんだん少なくなってきたが、いつものキャラクターではない短編集物。といっても、前半マーチ大佐が属する不可能犯罪捜査課のシリーズ。例によって、太ったキャラクターが謎を解くので、フェル博士、HM卿とかなりかぶる。

トリックは小学校の時に読んだトリックネタばらし本に書いてあった物ばかりで、なつかしさを覚える。「ホットマネー」は今となっては時代に合わないトリックになってしまった。

マーチ大佐シリーズでない「もう一人の絞刑史」がなかなか変わっていて、白昼の死角的な盲点をついていて面白い。「めくら頭巾」は北村薫が「紙魚家崩壊」のある短編で一部のネタバレをしていて、最初に読んでおけばよかったと少し後悔していたが、あまり関係なかった。原文を読んでいれば、確かにそれに気づいたかもしれないが、翻訳だとよくわからない。

クレイジーハニー@パルコ劇場

altern82011-08-24


2時間20分休憩なし。有名人が出演するので、どうせチケットが取れないと思っていたら、抽選で当たってしまう。7月以降は里帰り出産した嫁と娘が戻ってきたので、できれば行きたくはなかったが、かなりいい席だし、捨てるのはもったいないので、仕事が忙しいが無理矢理行くことに。

リリーフランキーはあまり好きでなかったが、今回の役はなかなかよかったと思う。主人公の作家は本谷有希子と少しかぶってしまうが、ちょっと難しい役だし、長澤まさみにああいう役をやらせるのは、想定の範囲内であまり新鮮味はなかった。吉本菜穂子はいつもながら素晴らしい。それだけでも観に行ったかいがあった。

コアなファンがうざいのはよくわかるし、ステレオタイプなキャラ設定に見えて、実際に現実にいそうなファンに感じる今の世の中ってどうなんだろう?

Tシャツがあったので嫁への土産に買ってしまった。