今日読んだ本

不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 1  (118‐1))

不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 1 (118‐1))

カーの未読の本がだんだん少なくなってきたが、いつものキャラクターではない短編集物。といっても、前半マーチ大佐が属する不可能犯罪捜査課のシリーズ。例によって、太ったキャラクターが謎を解くので、フェル博士、HM卿とかなりかぶる。

トリックは小学校の時に読んだトリックネタばらし本に書いてあった物ばかりで、なつかしさを覚える。「ホットマネー」は今となっては時代に合わないトリックになってしまった。

マーチ大佐シリーズでない「もう一人の絞刑史」がなかなか変わっていて、白昼の死角的な盲点をついていて面白い。「めくら頭巾」は北村薫が「紙魚家崩壊」のある短編で一部のネタバレをしていて、最初に読んでおけばよかったと少し後悔していたが、あまり関係なかった。原文を読んでいれば、確かにそれに気づいたかもしれないが、翻訳だとよくわからない。