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1950年のバックトス (新潮文庫)

1950年のバックトス (新潮文庫)

短いものは本当に短い短編集。夏目漱石の「夢十夜」のような世界かと思うと、微妙に怖くないホラー、北村薫節炸裂のショートショート等、おなかいっぱい。一番好きなのは表題作の「1950年のバックトス」で、一番嫌いなのは「洒落小町」。とにかく駄洒落のセンスが古くて、全く笑えない。女子野球を大阪球場で試合をやったというのは面白かった。
ひとがた流し」の後日談は北村薫ファン向けか。